15歳未満の未成年者は、親権者の同伴なしでは入国が禁じられているフィリピン。
この規定を除外するためのWEG申請について、実際に入国時はどのような流れで行われるのかお伝えします。
(マニラ首都圏にあり、フィリピンを代表する空港であるニノイ・アキノ国際空港での実際の手続きをもとに作成しました。)

「親権者が同伴しない未成年者です」と申告しないといけないのか?

イミグレーションで、親が同伴しない15歳未満の未成年者であることがわかると、十数メートル離れた机がある場所に移動させられ、そこでWEG申請の受付が行われます。
WEG申請が終了すると、再度入国審査を受けて入国となります。
別室ではなくて、少し離れたところにある、ただの机というところがちょっと力が抜けますね。

同行者と未成年者は一緒にいられるのか?

家族なら一緒に入国審査を受けることができる国が多いようですが、他人である同伴者と未成年者は一緒にいられるのか?という疑問が生じます。実際にはWEG申請の受付から入国審査の終了まで、ずっと一緒にいられます。
渡航するお子様が幼い場合でも安心ですね。

申請手数料は日本円でも大丈夫か?

日本にあるフィリピン領事館で宣誓供述書等添付書類の認証を受けるときの手数料は、日本円で6,500円ですが、フィリピン入国時のWEG申請手数料は3,120PHP(フィリピンペソ)で支払う必要があります。
つまり、日本で飛行機に乗る前にフィリピンペソで用意しておかないといけません。
フィリピンペソは、市中の銀行では扱っているところがほとんどなく、前もって両替するならフィリピンペソを扱っているチケット屋さんで両替できますが、500又は1,000PHP単位となる場合がほとんどのようです。関空内にある銀行又は両替所だとフィリピンペソも扱っていますが、やはり500PHP単位での取り扱いが多く、関西国際空港直営外貨両替所が100PHP単位なのが最も細かい取り扱いのようです。
なので、国内でおつり無しの3,120PHPちょうどを用意するのはかなりむつかしいと言えます。
なぜおつり無しにこだわるかというと、実際3,500PHPで支払ったところ、おつりが出てくるまで30分以上待たされ、しかもおつりは本来ならば380PHPであるところ400PHP渡され、差額はもういいと言われた事例があるからです。
たまたまおつりを用意してなかったのかもしれませんが、長時間待たされる可能性があるということですね。

日本語は通じるのか?

通じません。
日本に在住するフィリピン人に日本語の上手な方が多いので勘違いしてしまいそうになりますが、日本語は全く通じないと思った方がよさそうです。
日本語どころか、フィリピンの公用語とされている英語でさえ、空港の一部とホテルの一部の人以外、話す人がおらず、ほとんどの人が現地語を使っているという印象だそうです。
(ニノイ・アキノ国際空港及びマカティ地区にあるホテルという、限られた空間での印象なので、ご参考までに。)