この夏も、親元を離れてフィリピンに渡航するお子様たちのWEG申請のお手伝いをさせていただきました。
そんな中、ひょっとしてこれは、弊所が関与することでとてつもなくお役に立てたのでは!?と思う出来事がありました。

お子様の名前の英字表記がパスポートとeチケットで異なっていたのです。

間違っていたわけではありません、日本語の発音を英語で表記するときのちょっとした違いです。
例えば、お子様の名前が陽子(ようこ)ちゃんだった場合、次のような英字の表記の仕方があると思います。

YOKO
YOUKO
YOHKO

ひらがなで書いた名前を英語で表示しようとするとYOUKOと書きたくなるかもしれません。しかし、パスポートではヘボン式を用いるためYOKOと表記されます。
そしてこちらのお客様は(実際は陽子というお名前ではありませんでしたが)、パスポートではYOKOなのにeチケットを購入する際のお名前をYOUKOと記載しておられたのです。

どこがいけないの?同一人物なのだし、どちらもヨーコと読めるし。
と思いになる方が多いのではないでしょうか。実は私もそう思い、特に問題視せず手続きを進めようとしたところ、通訳・翻訳担当のマキちゃんこと倉永真紀子から「ちょっと待った!」がかかりました。

彼女によると、特に国際線は保安上の理由から、航空券に記載される名前は基本的に<パスポート表記と同じ>になる必要があり、綴りが1文字でも違う場合、飛行機に乗れないケースもあると聞き及んでいる。搭乗出来ないケースが100%起こるという確証はないが、最悪の場合搭乗できないケースが発生してしまう可能性があるとのこと。

早速お客様に連絡し、eチケットの予約サイトから名前の変更をしていただきました。その後、無事フィリピンに入国することができたようです。

ところで、eチケットとパスポートの名前が違っていると本当に飛行機に乗れないのでしょうか。

丁度うまい具合に、8月に私(竹中)が身をもってそれを体験することができました。
オンライン旅行会社で宿泊と航空券をセットで申し込んだ際、”姓”と”名”を入れ違えてしまったのです。あとで気が付き、旅行会社に連絡したのですが、システム上名前の変更はできず、キャンセルして新たに申し込むしかないと言われました。
”姓”と”名”が入れ替わっているだけだし、同一人物なのだから飛行機に乗れるのではないか?と担当者に尋ねたところ、「これまでの例では、パスポートとeチケットで姓名が入れ替わっていた場合、カウンターで説明して搭乗できた例と説明しても登場できなかった例の両方がある」とのこと。
つまり、飛行機に乗れない可能性も十分にあるわけですね。なので、おとなしくキャンセルして申し込みからやり直しました。

前述のお客様も、もしかしたら飛行機に乗れないか、乗れたとしても空港カウンターでひと悶着起こる可能性があったわけなので、それらを未然に防ぐことができて本当に良かったと思いました。

WEG申請関連書類については、出発地、便名、到着日は記載事項となっているものの、往路のチケット自体は添付書類ではありません。しかしながら弊所では作成する書類の真正性のため、お客様にチケットの写しのご提出をお願いしています。弊所のそういった方針がお客様をお助けする要因となったのもうれしい事実でした。

なにより、海外渡航経験豊富なパートナーがいてくれたからできたことです。マキちゃん、ファインプレーでした!

ちなみに、前述のお客様はチケットの氏名変更が無料でできたようですが、竹中の場合はキャンセル料4万円取られました、(;´д`)トホホ。